天使の歌声


放課後になり、学校の裏門から
公園へ走って向かった。

あとで連絡するといっても
あまり遅くなりすぎると心配かけるから
僅かな時間でも無駄に出来ない。

「あれ…?」

息を切らしながら辿り着くと
そこに居るはずの彼が居なかった。

まだ来ていないのか

それとも今日は来ないの…?


ガクッと肩を下ろした途端
左の頬にヒヤッとした冷たさを感じた。

「きゃっ!!」

慌てて頬を触って目線を左にやると
オレンジジュースと書いた缶があった。

「そんなに驚くとは思わなかったな。」

天音は声の主の方を向いて少し睨んだ。

「翔太…。」

「アハハッ、その顔最高!!」

相手の笑った顔を見ると
何だかこれ以上反抗しても
敵わない気がしたので睨むのを止めた。