昨日の雨のせいか
まだ少し空気が湿っていた。

「今日は晴れるかな。」

空を見上げると厚い雲から
太陽の陽が射していた。

「♪~♪~♪…」

自然と歌を口ずさんだ。

私がいつも歌っているこの歌。

あの人は大好きな人に向けて歌っていた。


私もいつか…

大好きな人にこの歌を
聴かせる時が来るのかな…。

「天音様。朝食の用意が出来ました。」

「今行く。」

私は窓を閉めて朝食を食べる為部屋を出た。