このまま…時間が止まればいいのに…。
「時間…………あっ!!」
すっかり忘れていた!!
もう夕食の時間だ。
「どうしたの?」
「ごめん。もう帰らなきゃ…。」
「そっか、じゃあ俺も帰ろうかな。」
「あ、あのっ!!」
「何?」
天音は手に力を込めて
高まる心臓を落ち着かせながら口を開いた。
「また…会える?」
翔太は目を細めて微笑んだ。
「俺いつもあの公園にいるから
またおいでよ。それに天音の歌声が
聴こえたら…またここに来るよ。
じゃあ、またね!!」
1つの約束を残し、
あのパーティーの夜の時みたいに
手を振りながら坂を降りていった。
「またね…。」
そっと呟き空を見る。
何故だか今日は…
星がいつもより輝いて見えた。