天使の歌声


「あっ、これ俺のハンカチじゃん!」

「あの…あなたに返すつもりだったけど、
また洗ってきますね。」

「いや、いいよ。ありがとう!
わざわざ洗ってくれたんだね。」

彼はハンカチをポケットに仕舞った。

「あの、ギター…。」

「ん、どうも。」

「今日もギター弾いてたんですね。」

「うん。今日は近くの貸しスタジオで
弾いてきた。君は?」

「私はそこのホテルで
パーティーがあって…。」

「そっか、だからそんな格好してたんだね。」

「はい。」

暫く彼と話していると
ある事に気がついた。

「あの…すいませんが私達
今何分くらい話してました?」

「え?えっと…10分くらい?」

ヤバい!!

天音は顔が青くなった。

きっと今頃石田さんが控え室に
私を呼びに来てるはず。