天使の歌声


すると次の瞬間、天音の目の前に
小さな布が通り過ぎて
風とともに窓の外へ出ていった。

「あれって…。」

窓の外を確認すると小さな布は
ヒラヒラと空を舞いながら
下へ落ちていく。

「やっぱり…!!」

間違いない!

彼のハンカチだ!!


天音は部屋に入った後、
ハンカチをバッグの中には仕舞わず
窓の側にある小さなテーブルの
上に置いていた。

だが、さっきの風で
外へ飛んでいったみたいだ。

「ヤバッ!!」

天音は急いで部屋を出た。

「ちゃんとバッグに
仕舞っとけば良かった~。」

嘆きながらエレベーターに乗り込み
下の階へ降りていった。