天使の歌声


ジャーーー…

トイレを済ませ、手を洗っている最中
目の前にある大きな鏡で自分の顔を見た。

「………酷い顔…。」

目の前の自分は疲れきった顔をしていた。

パーティーが終わるまでまだ時間がある。
最後まで笑顔はキープしなきゃ…。

キュッ…

水を止め手を拭こうと
バッグからハンカチを取り出した。

「あっ……。」

バッグの中には
自分のハンカチとはもう1つ…
別のハンカチがあった。

「あの人のハンカチ…。」

昨日家に帰った後、
一応洗ってアイロンまでかけた。

あとは返すだけだが…

「いつ…会えるかな…。」

彼のギターの音が無性に恋しくなった。