現在、50歳だが年齢を感じない程
顔はそんなに老けていない。
黒髪を整髪剤で固めており
つり目気味の黒い眼は相変わらず
何を映しているかわからない。
「着きました。」
運転手の言葉が耳に届き
車内から外を見た。
今日のパーティー会場は
藤崎家が経営している高級ホテルだ。
ホテルから従業員がやって来て
車のドアを開けてくれた。
「まだ少しお時間があります。
控え室をご用意しておりますので
そちらへご案内します。」
「私は今日の確認をしてくる。
天音は控え室に行ってなさい。」
「わかりました。」
私はお父さんに言われた通りに
控え室に向かった。

