天使の歌声


「いつ帰ったの?」

「ついさっきだ。
このままお前と一緒に会場に行く。」

「そう…。」

「いいか?今日は私の会社の関係者が
来るからお前も藤崎家の娘として
私に恥をかかせないようにな。それと…」

「わかってる。『お父様』でしょ?」

「ならいい。では行くぞ。」

「はい…。」

天音は父親と一緒に
車に乗り込み会場へ向かった。


「…………。」

「…………。」

車内は会話も無く、とても静だった。

(空気が重い…。)

チラッと隣に座っている父親の顔を見た。