青く澄み渡った空。

温かく照らす太陽。

優しい風が花の香りを運んでくる。


通い慣れた花畑の大きな木の側には
女の人が立っていた。

彼女は街の方をずっと見つめていた。

そして、

あの時見た夢と同じように
歌を歌い出した。

彼女の歌声は風に乗り
街に降っていく。


ねぇ…


あなたはいつも…


誰を想いながら歌っているの…?