天使の歌声


翔太は話終わると
残りのジュースを一気に飲んだ。

「で、その子に一目惚れしたって訳か。」

「ゴフッ!!」

「汚な…。」

「だってお前がっ!!」

ポケットに手を入れてハンカチを探した。
だが、あるはずのハンカチが見つからない。

「あっ!!」

「どうした?」

「ハンカチ…あの子に貸したままだった。」

「何やってるんだよお前は…ほら。」

要からハンカチを受け取った翔太は
ジュースのこぼれた場所を拭いた。