天使の歌声


翔太は続けてギターを弾き始めた。

『♪~♪~…』

「今日は調子がいいな。
何かいい事でもあったか?」

「あ、わかる?音を聴いただけで
わかるなんてさすが親友!」

「何年お前のギター聴いてると
思ってるんだよ。で、何があった?」

翔太はギターを弾くのを止めて
側に置いてあったジュースを
一口飲んで話始めた。

「初めてさ…俺の曲を聴いて
泣いてくれた人がいたんだ。」

「泣いた?」

「うん。」


翔太は昼間あった出来事を思い出した。