天使の歌声


太陽が西へ傾き、
街がオレンジ色に染まり始めた頃。

公園の隅のベンチに座って
ギターを弾いている少年の元に
1人の学生が近づいてきた。

「翔太(しょうた)。
お前また学校サボったな。」

翔太と呼ばれた少年は
顔を上げ、ニッと笑って答えた。

「だって、こんないい天気の日には
外でギターを弾かなきゃ♪」

「弾かなきゃ♪じゃねーよ。
ったく、毎回毎回…
お前の分のノートを写している
こっちの身にもなれ。」

「いつもありがとうー要(かなめ)。
はいっ!ジュース♪」

ジュースを受け取った要は
やれやれと溜め息をついて翔太の隣に座った。