天使の歌声


「はあぁぁぁぁぁ!?」

翔太の叫び声が中庭に響き渡った。

「どういう事だよ!?
ボーカルまでいないなんて!!」

「ここ最近、文化祭の準備と軽音部の練習で
忙しくて疲労が溜まったみたいで…
さっき体調を崩して熱を測ったら思った以上に
高熱だったんだ。」

「マジかよ…。」

「本人は歌うって言っていたんだけど
立っているだけでやっとな感じだったから
無理させるわけにはいかないし…。」

「そうだな…。
で、ボーカルの代役は見つかったのか?」

「それがまだ…。
一応、歌上手い奴に
声をかけてみたけど皆さすがに…。」

「そうか…。」

「翔太…お前ギター弾きながら歌えるか?」

「冗談言うなよ。
俺が歌下手なの知っているだろ?」

「だよな…。」

「他に誰かいないかな…
歌ってくれそうな人…。」