それから翔太と手を繋いだまま
たこ焼きを買って中庭へ向かった。
そこにはイベントは何も無く、
休憩するにはいい場所だった。
「早速食べるか…にしても、
ちょっと貰いすぎたな…。」
「ふふっ、そうだね。」
たこ焼きを買う際、
店員の人が翔太の知り合いで
私と翔太の事をカップルと思って
たこ焼きを沢山サービスしてくれた。
カップル…か…。
周りの人達から見たら
私達、カップルにみえるのかな…?
「どうしたの?たこ焼き食べないの?」
「えっ…あっ食べます!!」
「はい、これが天音の分ね。」
渡されたたこ焼きは
焼きたてでまだ温かかった。
「いただきます。」
たこ焼きを1つ口に入れた。
「んっ!?翔太!!これすごく美味しいね!!」
「その反応は…まさかたこ焼きも…。」
「もちろん初めて!!テレビでしか
見たことなかったから…たこ焼きって
こんなに美味しいんだね!!」
「そんなに喜んでもらえるなんて…
文化祭に呼んだ甲斐があったな。」

