天使の歌声


音楽を聞いて涙が出るなんて…

初めてだ…。

「…ありがとうございます。」

ハンカチを受け取って涙を拭いた。

「何で泣いてたの?」

彼が質問してきた。

まぁ目の前で泣かれたら気になるだろう。

「曲…。」

「曲?」

天音は頷いた。

「あなたの曲に感動したから…。」

「えっ!?俺の曲で!?」

彼は驚いて、そして微笑んだ。

「初めてだ…。
俺の曲聴いて泣いてくれた人。」

彼の笑顔は太陽に照らされて
キラキラ輝いているように見えた。