天使の歌声


「はいはい。『しのぶ』、離れて。」

要さんは私から女の人を離した。

「何だよ要ー。いいじゃん!!」

「翔太が羨ましがるから止めてあげて。」

「なっ別に羨ましいなんて…!!」

3人の言い合いをボーッと見ていると
要さんが話しかけてきた。

「ごめんな。しのぶがいきなり抱きついて。
こいつ、女の子が大好きだから。」

「は…はぁ…。あの…この方は一体…。」

すると今度は翔太が話し出した。

「天音、この人は相田(あいだ)しのぶ。
要の彼女だよ。」


……………………え?


「要さんの彼女!?」

改めてしのぶさんを見た。

しのぶさんはニッコリ笑って
私の手を握ってきた。

「初めまして。相田しのぶだ。よろしくな!」

「よ…よろしくお願いします。」

最初はちょっと怖いと思ったけど
気さくでいい人かも…。