「ん?」
ずっと見つめていたせいか
お姉さんは私の視線に気がついた。
「どうかした?」
「う、ううん!えと…お姉さん
歌すごく上手だね。」
「ありがとう。これでも一応歌手なのよ。」
「かしゅ…?」
「歌を歌う人を歌手って呼ぶのよ。」
「へぇー。だから歌が上手なんだね。」
「あなたも歌ってみる?」
「えっ?」
私は少し戸惑った。
「お父さんに見つかったら…怒られる。」
「言ったでしょう。ここなら誰も来ない。
いるのは私だけだから何をやっても
怒る人なんていないわ。ね、歌ってみない?」
「………うん!!」
私はお姉さんがさっき歌った歌を歌ってみた。
「♪~♪~♪~…」
最初は恥ずかしかったけど
歌っているうちに楽しくなって
私は夢中になって歌った。

