天使の歌声


泣き疲れた私はいつの間にか眠っていた。

「♪~♪~♪~…」

これは…子守唄…?

「ん…。」

「あ、起こしたわね。ごめんなさい。」

「ううん…。」

思いっきり泣いたお陰か
心がとてもスッキリとしていた。

「うん。さっきよりもいい顔になったわね。」

「ありがとう…。お姉さん。」

「いいのよ。あなたを見ていると
息子を思い出してね…
なんだかほっとけなかったし。」

「お姉さん…子どもいるの?」

「ええ、あなたと同じくらいの
歳の子がいるわよ。だからお姉さんじゃなくて
おばさんだけどね。」

「でも…お姉さん綺麗だよ?」

「あら、お世辞が上手だね。ありがとう。」

お世辞じゃなくて、
本当にその人は綺麗だった。