天使の歌声


「当たりじゃん!!俺超久しぶりに見た!」

「これが当たりかー。」

初めて食べたコンビニのアイスで
当たりが出るなんてちょっとラッキーかも。

「あっ!!」

翔太がいきなり大きな声で叫んだ。

「ど、どうしたの?」

「俺も当たりだ!!」

「えっ!?」

翔太の持っているアイスの棒を見ると
確かに当たりという文字が書いてあった。

「すげー。2人一緒に当たるなんて…。
これって奇跡じゃない?」


アイスの当たりで奇跡って
少し大袈裟だと思うけど…

翔太のすごく嬉しそうな顔を見ると
本当にそう思えてくる…。

「そうだね。」

「早くアイス交換しに行こう!」

「うん!」

それから棒をアイスと交換した。

「今度は公園で食べようか。」

と、翔太が提案してきたので
公園で食べる事にした。


公園に戻ると相変わらず静かだった。

私達はベンチに座ってアイスを食べ始めた。