暗闇の鎌【読みきり短編集】

「そりゃあ商品にもよるけどさ……

ほら、大学を卒業したら一緒に住みたいって言ってただろう? それに俺の部屋は殺風景すぎるって」


――覚えてたんだ? 


敦志の部屋に遊びに行くのは良いが、黒い家電、黒いソファーとなんでも黒で合わせているので少々落ち着かなかった。


一緒に住めるんだったら、全部自分色に染めてしまおうと企んでいた。


「嬉しいけど、まだ卒業まで何年もあるよ?」


「そう言えば、そうだったな! まぁいいじゃん。今から結婚の予行練習!」


「気が早すぎ!」