「ねぇ奈友梨〜、ここってクリスマスになるとすっごいこったイルミネーションになるよね!」 ふと、優祐はそんなことを言う。 「そうだけど……ってか離れてよ!」 ずっと抱きつかれてるんだよ! こっちは! 「あ!ごめん……」 ばつが悪そうに身を引いていく優祐。 ……そんな顔しないでよ。 「さっきの話の途中だけど……そのイルミネーション一緒に見に行かない?」 優祐はさっきの表情と打って変わってニコニコしながら聞いてくる。 「え?いいけど」 多分用事ないし。 てか、クリスマスまでまだまだだし。