「奈友梨、大丈夫?」 優祐は、優祐の真ん前に立っているお兄さんを無視して私の前に立って、心配そうに眉毛を下げながら問う。 「べ、べつになんとも」 拉致られそうになったときはさすがにヤバイと思ったけど。 でも優祐が来てくれたし。