「まあ…似合ってるからいいんじゃない?あたしも女の子かと思っちゃったし!ウルトラかわいいし!」
目を疑っちゃうよね〜なんて桃ねぇは言う。
そう思われるのは意外と嬉しい。
ウルトラかわいいとか言われちゃ嬉しすぎて意識飛ぶって!
「お姉ちゃん、時間大丈夫なの?」
ふと、思い出したように言う奈友梨。
時間?なんか立てこんでたのかな?
「あーー!忘れてた行かなきゃ!」
なんて桃ねぇはハッとした顔になり急いで二階に上がって荷物を持ってきた。
「じゃ、優祐!奈友梨を頼んだぞん」
わかってるよう。
よろしくされなくても奈友梨でいっぱいなんだから思考が。
バタン、とドアが閉まって僕と奈友梨の間に静まった空気が通る。


