と、そこでこれまた聴き慣れた声が。
「2人ともおめでとお〜」
にょきっと優祐の顔が視界に入る。
うわああああ、し、心臓に悪いよ。
つい、涼君から離れてしまう。
名残惜しいけれど、恥ずかしいもん!
「紗英、おめでと!」
これまたあたしの大好きな声が。
私の手を掴んでそう言ってくれた奈友梨。
もう、ほんと幸せ。
すっごい幸せ。
「奈友梨〜〜心配かけてごめん〜!」
きっと、探してくれてたんだよね?
分かるよ。
ありがとう。
みんな、ありがとう。
流れる涙を拭ってから涼君の手を取って
「あたしたち、付き合うことになりましたっ」
紗英side fin♡


