可愛さ全開!!!girl⇄boy




「ねぇ、涼君聞いてくれる?」



「うん?」





言うなら、今!





「あのね、あたし涼君のことが好きなの!」





い、言った!



思わず、うつむく。




なんて返ってくるかな。



今更ながら緊張が体を走る。



突然、引き寄せられたかと思ったら暖かさに包まれる。



「…え?」




り、涼君!?



時間差でその暖かさは涼君のものだと知る。



つまり、抱きしめられてる!?




驚きが隠せなくて、きっと今目が点になってる。



「紗英、目が点になってるよ」



ほらあ!やっぱり!



「紗英、よく聞いて」



耳元で、涼君が囁く。



胸のドキドキが止まらない。



「俺も紗英のこと、好きだよ。付き合ってくれる?」




本当に、夢みたい。



言葉が出せなくて、必死にこくこくと頷く。


涼君の抱きしめが強くなるから、嘘じゃないんだ。



「これから、よろしく」



目を合わせて微笑む君。



「うん!こちらこそ」