「プリント見て。謎な2文が書いてあるだろ?」
涼君に言われてプリントに書かれている文を見る。
¨お先熱さんじ血生¨
と
¨いちにの小畑屋のとりいのご前なる!¨
だよね。
これと、今の言葉と何が関係してるんだろう?
「いいか?まずは最初の文。これを1文字1文字で見ると、お 先 熱 さ ん じ 血 生 だろ?」
「うん」
まあ、見ての通りだね。
それがどうしたんだろ?
じっくり見てると、その意味がわかった。
「あー!並び替えると¨熱血おじさん先生¨になる!」
「そう、たぶん最初の文はそれが謎の答え」
「なるほどなるほど」
じゃあ、同じようにして次の文も解くと…
っあ!キターーーーー
「ねねっ!わかったよ!」
ちょんちょんと涼君の服を引っ張る。
「ん?」
「次の文は、¨いちご畑のとなりの小屋の前にいる!¨ってなったよ!」
「そう。たぶん次の文はそれが答えなんだろうな」
くしゃっと頭を撫でられる。
な、なんかくすぐったいような。
「で、その2文を繋げると…」
繋げると…
「「熱血おじさん先生 いちご畑のとなりの小屋の前にいる!」」
あたしと涼君の声がぴったり重なった。
「地図、地図みよ!」
そう言って自分のリュックから配られた地図を取り出してみる。


