「もちろんだよね!ねぇ、優祐の彼女にしてくれる?」
優祐の手を掴んだら、優祐の方に引き寄せられた。
「もちろんだよ!奈友梨じゃなきゃヤダもんー!」
ぎゅううううって強く、でも優しく抱きしめられる。
優祐、なんでさっきから嬉しくなるようなことばっかり言ってくれるの?
柄にもなく涙腺崩壊しそうだよ。
「それこっちのセリフだし!」
私もぎゅううううって抱きしめ返した。
こんなに嬉しくなることってあるんだ。
こんなに愛しく思うことってあるんだ。
なんか、幸せだなあ。
って思ったけど、いや、思ってるけどね?
「優祐、ちょっと苦しい…」
力入れすぎ…。
それを聞いて優祐はパッと、でも離れ難そうに離れる。
「ご、ごめん…嬉しすぎてつい…」
「もう〜」
ま、そんな優祐ももちろん好きだけど!
もう恥ずかしいから言わないけどね。
fin