けど、いくらたっても返事は返ってこなくて。
恐る恐る閉じた目を開いてみる。
「…え、優祐?」
開けて見てびっくり。
優祐の顔、目が点!目が点なんだけど!
しかも、動かないし。
「おーい、優祐?」
優祐の目の前で手を振ってみる。
って、え!?
点になった目は戻ったはいいものの、何故かそこから涙がこぼれてきた。
「え、優祐どうした!?」
どうしたの!?なんで涙!?
優祐意味がわからなすぎだよ!
なんて思ってたら、びくともしなかった優祐が静かに口を開いた。
「いまの、ほんとう?幼馴染としての好きとかじゃなくて?」
幼馴染の好き?…最初はそうかもしれないって思ったけど、ちがう。
「異性としての、好きだよ」
自信を持って言えるよ。
そう伝えれば、優祐はこれでもかってくらいに頬をつねったり引っ張ったりする。
「…え?なにしてんの優祐」
なんかさっきから変な行動取りすぎじゃない?
何が起こったっていうの?
「痛い…夢じゃ、ない」
夢じゃないけど、どうしたのいきなり。
さすがに心配になってきたよ。
「…え?夢じゃないってことは、ホントに僕のこと好きなの?」
「…好きだって言ってるじゃんさっきから。何回も言わせないでよ恥ずかしいんだからさあ」
ほんとに恥ずかしいんだよ?
わかってんのかなあ、優祐は。


