ガチャっと音を立てて開いたドアの向こうには意外な人物が。 「…出てくるの待ち切れましたよ、奈友梨先輩っ」 「…りりちゃん」 そう、そこには満面の笑みをしたりりちゃんが。 てか、てかー、 「なんでいるの!?なんで家知ってるの?それから、一回押せばわかるからね!連打しなくていいからね!?」 もう、私の頭の上にはハテナマークが浮かんでる気がするよ。真面目に。 いや、でもさあ、誰しもそう思うでしょ。 家を教えた覚えはないし、だいたい、好きな人の彼女だよ!? 非常になんとも言えないわ。