可愛さ全開!!!girl⇄boy



「奈友梨はさあ、もし優祐が誰かと付き合ったら、悲しい?」


優祐が誰かと付き合ったら…?


そんなの


「考えられない」


いや、ちがう。考えたくない。


「そっかあ、考えられないかあ」


にやっとする紗英、悪いけど気持ち悪い。


「じゃあー、………実はねあたし優祐のことが好きだったの」



…え、は、えええええ!?
  


って、いやいやいや



「紗英は涼君と付き合ってるじゃん」



「バレたか~!ま、あたしが涼君一筋なのは奈友梨も知ってたもんね」

あたりまえ。


「…もちろん」




そんなところで次の授業が始まるチャイムが鳴った。




「ま、後は自分で気づくのみね」



なんて言って自分の席に着きに行く紗英。


自分で気づくって…気づけないから困ってんじゃん!