なんだかんだ平穏な日常が続いて、いつの間にか12月中旬。




なのに、優祐は外でお昼ご飯を食べたいとか言い出すから今日はみんなで中庭へ。



みんなっていっても私と優祐とりりちゃんだけなんだけど。



最近りりちゃんと仲良くなったんだよねー。



もう、あの愛らしい笑顔がとっても可愛いの!癒し二号だよ!私の!



あ、一号は紗英ね、紗英。



あの子は相変わらず彼氏である涼君と一緒にラブラブランチだから、一緒に食べてない。



「もう12月だねー!」



なんて若干にやつきながら言う優祐だけど、



「今さら!?」


言うの遅くね?まあ、優祐らしいけど。


「クリスマスだねー」


なんてまた、にやけてるぞ。



「だねー」


「ですねー」



クリスマスかあ。
今年はどうしようかなあ。


「奈友梨、約束覚えてる?クリスマスの」



「約束?」



何のことだろ?約束なんてしたっけなあ?



うーん?思い出せん…。



「やっぱり覚えてないー!一緒に駅のイルミネーション見よって約束したのにぃ」



駅の…イルミネーション?



……あああああ!



「したした!思い出したよ!」



あれか、優祐にケーキで釣られてロリータの店行って色違いの服買って、


なんか変なお兄さん達に絡まれて、なんか優祐が助けてくれた時か!



優祐が助けてくれた時の姿、かっこよかったなあー。もう一回見たいなあ。



なんてちらって見るけど、ないない。



今の優祐は無理だ。第一女装姿ですし。相変わらずね。



「なにー?奈友梨ぃ?」



「別にー」



なんでもないしー?



「へぇー、そんな約束してるんですねー!」



なんてりりちゃんが呟く。



「えへへー、そうなんだよ〜」



ちょっと優祐、照れたように言わないでよ。こっちまで照れるじゃん!