可愛さ全開!!!girl⇄boy




「あのね、あたし涼君のことが好きなの!」



なんて顔を赤らめて言った紗英。



紗英の好きな人って、涼君だったんだ。
なるほどー。


涼君の表情を見て見たいけど、私たちに背中を向けているから見えない。



涼君が動き出したと思ったら、そっと紗英を抱きしめた。




おお、おおお、これは!


両想いってやつ!?



ふと、優祐を見ると、ばっちり目が合う。


てか、なんであんたが顔赤いのよ!


「奈友梨〜、僕行ってくる〜!」



え、何、どこ行くの?


なんて思ったのも束の間、優祐はあの2人のとこに走り出した。



え、優祐ってばか?いや、バカだけど。


空気本気で読めないの?


「2人ともおめでとお〜」


なんて2人の目の前で言ってるよ、もう。



これは私も行かなくちゃ?



「紗英、おめでと!」



紗英の前に立って言う。

ホント、おめでとう。


「奈友梨〜〜心配かけてごめん〜!」


あ、あの、紗英さんすごい涙ぐんでますけど…は、鼻水拭こうよ…。



紗英は一旦身を引いて、涙を拭う。



そして


「あたしたち、付き合うことになりましたっ」



なんて嬉しそうに笑顔でそう言った。