りりちゃんの格好はここの温泉貸切の紺色の浴衣。
いかにも温泉入ってきました〜ってみえる。
そっか、なるほど。りりちゃんもこの温泉に入りに来てたってことか。なんて偶然!
「りりちゃんは家族と来てるの?」
私がそう聞くと、コクっと頷くりりちゃん。
か、かわいい〜!さすがモテるだけあるね!
優祐とは違った可愛さ。
いや、そこに優祐をもってくるのはおかしいか?
「っていうかなんで優祐先輩はここにまで来ても女装してるんですか」
まるで、というか本心で気に入らないんだろう、りりちゃんの顔が険しくなってる。
うわー、怖い、怖いよ〜!
「ちょっと俺先に入ってるわ」
え、ちょっと涼君。あなたマイペースにも程があるんじゃない?ねぇ。
なんて言ってスタスタ温泉へ向かう涼君。
「あたしも先に行ってるね」
え、ちょっと紗英!?紗英まで行っちゃうの!?
小走りに涼君の隣に着く紗英。
あー、行っちゃったよ。
もう、こっちはこっちでさぁ
「だって僕、女装がしてたいんだもん!」
優祐…。堂々胸を張って答えてるし。
「女装やめてくださいよ!」
りりちゃんはりりちゃんでなんか凄い事言ってるし。
なんか……みんな濃いね!
キャラが。
「え〜やだ!なんでやめなきゃなの〜?」
「だって……」
りりちゃんは少し俯く。
小さく声を紡いでやっと出た言葉は


