「だーいーたーい、人の告白現場覗くとかいい趣味してるじゃん?2人とも」
あ、覗いていた私が言えるようなことではないと途中で気づくけれど、そんなことは知ったこっちゃないよね。
「お、俺は…別にそーゆーんじゃねーもん!ちょっとはそうだけどさぁー、ちげーもん」
両人差し指を顔の前で触れ合わせてツンツンしても可愛くないぞ、ツンツン茶髪。
「ただ、あいつも可愛くなるもんだなーなんて。いや、元から可愛いんだけど、そういうんじゃなくて。女装、似合っててびっくりしたよ。流石俺ら見る目あるなーって」
へぇーーー。
って、え?俺ら見る目あるなーってどういう意味?
そう問おうと思った時、小さくだけどはっきり聞こえた。
「別に全然可愛くないもん。似合ってないもん。なんであんなの…」
さっきまで静かにしていた女の子が小さく呟いた。
「え?」
顔に似合わずすごいこと言うねー。てか、可愛いもん。優祐。
「なに言ってんのおまえ。優祐なんか超可愛いから!」
そこ、ツンツン茶髪が熱くなるところですか!?
「可愛くない!あたしの方が可愛いもん!」
女の子も負けずと言い返すが、
可愛いとか自分でいうかー!?なんか、優祐みたいだよ!?
まあ、実際可愛いけど、すごく。
「…ん?おまえなんか見たことあるなって思ってたけど、学校で可愛いって噂の子じゃね?」
……はいっ!?
「なによ、いまさら?」
……はいいっ!?
なんか、話について行けない……。
ダンッッッ
そんな時、すぐそばにあった倉庫へと続く扉が勢い良く開いたかと思ったら
中から優祐に告ってた男子生徒が勢いよく出てきて勢いよく走り去って行った。
このタイミングででてくるかーー!?
「あ、奈友梨ーーー!」
さっきの扉から私を呼ぶ声がしたと思ったら、タックルかまされた。
……優祐、元気だねぇ。
地味に驚いたよ。


