「……寒いから奈友梨もお布団入ってぎゅってして?僕のこと」
上目遣いでそんな変なことを言い放った優祐。
はあぁぁあぁ?!
つまり、一緒のベッドで寝ろと!
いや、まだそこは可愛い方だ。たぶん。
ぎゅって、ぎゅって何よ!
「……してくれないの?昨日はしてくれたじゃん」
シュンって落ち込んだ顔になった。
口を若干尖らせて。
「いやー、あのね、昨日のはほら……場所が場所だったじゃん?優祐寒がってたし」
言ってすぐ気づく。
やべ、最後の一言墓穴ほった。
「今も僕、寒いよ?」
言うと思ったよ、そのセリフを。
「ねー、お願い!」
なんていわれちゃ、ねぇ?
その可愛さがいけないんだよ、優祐のくせに。
断れないじゃん。
「しょうがないなぁ」
まぁ、私も寝ようと思ってたんだしちょうどいっか。


