そう言って少し浜周辺をうろついたところで、見たことあるような顔を発見した。 「ね、優祐、あの人……」 "あの人 "を指さして優祐に教える。 「あ、あれは……」 優祐の顔にどんどん喜びの色が溢れてくる。 「荒川だよね!」 「そうだと思う!」 やっぱり! まさかまさかと思ったがやっぱり荒川か! ここまで荒川の存在に有り難く思えたのって初めてだわ。たぶん。 「そうとなれば……行くしかない!」 私がそう呟いた時にはもう、私と優祐の足は動き出していた。