「そーゆー奈友梨の方が震えてるから」
え?
私、震えてる?
実感わかないんだけどな。
「あ、そういえば僕、パーカー持ってきてたんだ!」
そう言ってリュックから出したのは、長袖の黄色いパーカー。
「優祐、まだ9月なのに長袖のパーカーなんて持ってきてたんだ」
「まあね。肌寒くなったら着よっかなって思って。ちょっと湿ってるけど使って」
そのパーカーを優祐は私に付き出した。
いや、使ってって言われてもねぇ。
「優祐が使いなよ!私は大丈夫元気モリモリだし!」
それじゃあ優祐に悪いじゃん。
「いや、奈友梨がこれ使うの!それ言うなら僕だって元気モリモリだし!」
いや、さっきまで途切れ途切れに喋っていた人がそれ言っても説得力ないっていうか。


