流石の優祐も困り顔。
「私はいいから優祐はあの浜まで行って!」
はあ、私の最期がこことかなんかやだなあ。
「奈友梨を置いていく?そんなの僕ができると思う!?バカじゃないの!……バカッ」
「ゆ、優祐……?」
「奈友梨と一緒に無事、遠足を終えるんだからぁぁあ!絶対二人一緒にたどり着いてみせる!」
さっきの困り顔はどこにいったのって思うくらい優祐は凄く真剣な顔をしていて。
……そんな表情なんてずるい。
こんな時に、こんな状況なのに、
胸が高鳴るのはなんで!?
これじゃあ優祐のこと……
いや、違う!
こんな危機的状況にドキドキしてるんだよ!うん!
優祐が私の両腕を握って自分の腰に持っていく。
見事に私が優祐の背中に抱きついているような感じになってしまった。
「優祐?」
「しっかり捕まってて!」
その言葉を聞いて抱きしめる力を強める。
「こう?」
「もっと……」
「こう?」
更に力を強めた。
やばい、凄い近い!
こういう時に改めて優祐は男なんだって実感させられる。
そうだよ、優祐は女装野郎だけど、
立派な男なんだよ。
そう思ったら顔が赤くなった気がした。
は、恥ずかしい〜
ふと、優祐の顔を覗くと顔を少し赤く染めていた。
「……え?」
「奈友梨、今見ちゃダメ!絶対変な顔をてるから!」
……顔赤かったけど別に変じゃなかったよ?


