すると銀は怪訝な表情を作り、軽く雪弥を睨んできたので雪弥は慌てて笑いを止めた。
「だって、貴方が悪びれもせずに言うから」
雪弥は少し口を尖らせて反論をした。
「お前さ、ここはまず謝るとこだろ」
銀はそれに対し、はあ、と盛大な溜め息を吐いた。空は晴れていて雲一つない。輝く太陽が雪弥と銀を照らしていた。
「謝る? 私がですか?」
雪弥が首を傾げると銀は眉間に深い皺を刻んだ。
「いやいや、謝るとこだろ。人の発言に笑ったんだから」
「……」
雪弥は銀の言っていることがいまいち納得出来ずに口を閉ざした。
「……あのさ、今まで謝ったことがないとか言わないよな?」
すると銀は更に眉間の皺を深めて訊いてきた。まさに、その通りだ。雪弥は今まで生きてきたなかで誰かに謝罪をする、という行為をしたことがない。
それは雪弥にとっては当たり前のことだった。

