もう、何とも言い表したらいいかも判らない。
平屋だというのに、その敷地はあの狭い校舎とさして変わりがない広さがあるように思えた。細かく組まれた木材はその辺の簡単に作られる家なんかより余程確りとしているように見える。
屋根だって初めて見るかのような立派な瓦屋根。
そして何より、門構えだ。
それは勿論木で組まれているのだが、大きさは半端なものではなく、余所者を撥ね付けるような空気を醸し出していた。
「……悪目立ち?」
銀は思ったままを口にした。
まあ、隠れる必要などないのかもしれないが、此処にいますよ、と宣言しているかのようなものもどうかと思える。
「いいなぁ。俺もこんな屋敷に住みたいっ」
陽が立派な門の前で叫ぶように言った。
ーー別に。
銀はそれに対してそう思ったが、決して口には出さなかった。

