本当は帰路につくのか億劫だった。帰ってしまえば逃げられない運命を目の当たりにしなくてはならなくなるから。 あの二人の番人。 彼らが此処を訪れたということは、現実なのだから。 ーーそれでも私は運命と向き合わなければならない。 誰の為でもない。自分の為に。 いっそ、誰かの為であれば納得出来たのか。誰かの為であれは、きちんと向き合うことが出来たのか。 それは、判らない。 雪弥は廊下に小さな影を落としながら浅黄の元へと向かった。