「ああ、出来るさ。俺はあいつの為なら何だってしてやる」 空はいつの間にか雲が覆っていて、これから先の不安を示しているようで、陽は心が重たくなるのを感じずにはいられなかった。 ーー何があっても鬼神姫に死なれては困る。例え自分が死んだとしても、彼女には生きていてもらわないと。 陽は改めて決心を固め、銀の前から離れた。 少し冷たさを含む風が頬を撫で、すり抜けていく。 ーー後戻りは出来ない。いや、してはいけない。 陽は拳を強く握り、屋上を後にした。