鬼神姫(仮)




今宵、契りを交わす者は妾(わらわ)の前に出でよ。

永劫の契りを結ぶと指を切れる者のみ。



──ならば、今宵誓いましょう。
私の命を貴女に捧げると。


──ならば、叶えましょう。
未来永劫、貴女の望みを。


──ならば、護りましょう。
刻が続く限り貴女だけを。




──ならば、永久に誓いましょう。

私は何度も貴女様をこの手にかける、と。




雪弥の脳内に、鮮明にその映像が浮かんできた。三人の男と、一人の女。各々が口を揃えて葛姫──自分にかしづき、己の身体に刃物を立てた。

そして、自分は自分の血で濡らした唇を彼等の傷へと当てた。

力の譲渡。そして、契約。

それらが完成したのだ。