それでも銀は何か納得のいかぬような表情を作っている。
「羽鴉?」
雪弥はそんなことよりも、陽が口にした名前に興味を持った。そしてそっと握っていた掌を開く。するとそこから、灰と化した羽鴉が舞う。
「先程の鳥紛いのものの名前です。――羽鴉。灰色をした鴉で、嘴は刀のように鋭い」
そう言って陽は説明を始めた。空を見ながら身振り手振りで話すその様はあまりの頭がよさそうには思えず雪弥は自身の感情の雲行きが怪しくなるのを感じた。
「今のはパート1で所謂雑魚。そんでもって、他にパート2とパート3がいて……」
――ああ、これはあまり頭はよろしくない。
「序、級、最」
雪弥が眉をひそめたそれに口を挟んだのは銀だった。
「パート1が序、パート2が級、パート3が最、だ」
銀は雪弥の方を見ずにそれだけ告げた。

