不器用な彼と、嘘つきな私。


ビクッと身体が震えると、目が覚めた。

「このまま寝ちゃってたんだ」
ぼんやりとした頭で、小学生の頃の夢を見ていたことを思い出す。汗をたくさんかいた身体は、気持ち悪かった。

携帯を見ると、時刻は午前六時。
私にとって珍しく早い目覚めだった。「嫌な夢だった」そう呟くと同時に携帯が鳴り響く。

…誰、こんな時間に。鬱陶しいな。

携帯の画面に表情された名は正臣。

正臣の名前を見た瞬間、目が覚めた。昨日付き合ったことを思い出すと、少し緊張した。息を吐いて、通話ボタンを押す。

『お、起きてんの』
『もっと早く出ろよ』
正の声はいつも通りだった。緊張してたのは私だけだったようだ。少し残念な気持ちになると、正は

今から家に行く、と言うと電話を切ってしまった。