三ヶ月が過ぎたある日、
谷原と彼女の“りーちゃん”と食事をしているとメールが届く。


私は一瞬、目を閉じた。


谷原を見ると微笑んでいた。


「ちょっとごめんね」
私はそう言って席を立つ。








「どうしたの?心さん。泣いてたみたいだよ。たっちゃん」

「うん。でも大丈夫。心配いらないよ。雅からのメールだから」

「ふ~んそっか。良かったね心さん」

「ああ。やっと二人の夢がひとつになるよ」
   




【心、ごめん。三ヶ月デンマークの工房に居て、メール出来ませんでした。
今、日本に着きました。すぐに逢いたいです。今、この足でオマエの所に行きます。
心とイスに逢える事楽しみです。 雅より】                     





早水が飛びっきりの笑顔で戻ってきた。


「二人ともゴメン。私ここで失礼するね。後は二人でごゆっくり。」

「ああ、オマエもな。雅に宜しく。」

「うん。リーちゃんゴメンね。」

「いいえ。良かったですね心さん。今度は4人で逢えたらイイですね」





「ありがとう」
そう言って私は店を後にした。