「どー言う事?」

「あの時アイツすごく悩んでて・・・自分の能力の限界にさ。
でもその時オマエは周りから実力を認め始められていた。
少なからず、そんなオマエに、オレも雅も嫉妬していた。

オマエが悪いわけじゃないぞ。誤解するな。

オマエは何も変わらなかった。
チヤホヤされてもオマエはオマエで何も変わらなかった。

それがアイツにとっては余計辛かったんだろうな。

オレはさ、まだイケル!!って思ってたけど、アイツは限界だった。

そんな時アイツがオレに言ったんだ。

『心をたのむって・・・。』て^^

自分の限界を認めるのは悔しいけどその勇気も必要だからって。
でもあきらめじゃない。違う夢を見つけたんだ。って。」






「?」



「家具を造る」

「家具?」

「ああ。その理由がオマエだ」

「?どう言う事?全然解かんないよ。ちゃんと解かるように説明してよ」

「だよな。アイツ言ってた。心の図面にはいつも感心する。
スゲーって、でも、コーディネイトにはいると、いつもいつも最後の最後まで、ないんだよ家具が・・・
だから、オレは心の図面にバッチリくるような家具を造りたいんだ。って。」


「・・・・・・」


「で、おれ言ったんだ。だったら、ちゃんと伝えてけって。
そしたらアイツは、

『それじゃあ、だめなんだって。オレって解かったらダメだって。オレの造った家具じゃなくて、家具を造ったのがオレじゃないとイミがないって。だから心とは別れるって・・・
そうじゃないと、オレがオレを認められない』

って^^」






私は笑ってしまった。

そして、谷原を見てこう言った。






「雅らしいね。」 って・・・