「そうなんだ。やっぱり」

「うん」
「そっか」


それっきり私達の間には重たい空気が流れていた。
耐えられず


「帰るね」

「ああ、谷原に宜しく」

「うん伝えておく。じゃあ」

「こころっ、ケイタイ・・」
「・・・」



「やッイイ何でもない。じゃあな」

「さよなら」



店を出ようとドアに手を伸ばしたときケイタイが鳴った。
しかも・・・


私は勢い良く店を出ようとすると



「こころ!!」


雅の声がしたので走ってその場を後にした。



今度は追いかけてきた雅。



なんでよ。
どうして今更おいかけてくるのよ・・・
ズルイよ雅。





「心!!待てよ!こころ!!」


その間もケイタイは鳴り続けていた




雅に腕をつかまれ仕方なく足を止める。