合流すると矢部君が驚いたように、私に耳打ちした。

(ホントに二人で来るなんて思ってもみなかった。)

(私だって)


(はぁ?)


(だっていつもの谷原じゃないんだもん)

(ないんだもんって何かあったの?)



(ない事もないけど・・変かなお互い)

(それって危ないじゃん。マジってこと?二人とも)


(さぁ)

(さぁって変だよ。心さん、おかしいって、自分のキモチだよ)




(うん)

(わかんねーな。やっぱり。好きじゃないの?)



(嫌いじゃない)

(そんなの当たり前だろ!)


(何でよ)

(だってそうだろ。そんな嫌いな奴と寝るかよ。そんな女じゃないだろ。心さんはっ!)



(はぁ!!)

(だってあの時間に谷原さん居たって事は泊まったんだろ)


(・・・・・)







(しかも今日だけじゃないだろ?わかってんだからな!)

(・・・なんか凹む。。。)



(心さ~んしっかりしてよ。危なっかしくて見てらんねーな)
と呆れたように言った矢部くん。