「えっ?だれ?心さん知り合い?」

「うん、まぁ」


すかさず矢部くんが

「そッ知り合い。ハイハイ心さん何、飲む」




しかし五月ちゃんは辞めなかった。

「へーそうなんだ。知り合いかぁー。」


と意味深に私を見た。



そして

「かっこイイ人だね。心さん。ねー幸人くんカッコ良かったよね。」


そして矢部くんに「さつきぃー」と言ってこずかれていた。




そんな二人をほほえましく見つめていると、そんな私を見つめる幸人くんと目が合った。

「ん?」


「心さん」

幸人くんは何か言いかけて辞めてしまった。



それは明らかに雅の事だろうと分った。
それから幸人君からは何度も誘われては時々逢ってはいた。


気持ちは嬉しいのだが、
雅と逢ってしまった以上考えることは出来ない自分がいる。